夕食を作る。

今晩はロールキャベツ。





イイ具合に煮詰まったモノを皿に盛り付けて




「おい、綾乃。これ運――――」




自然に口を吐いたセリフに舌打ちした。








皿をシンクに置いて溜息を吐く。





気になってねぇ


わけ・・・ねぇんだよな。



つーか、アイツ、

たった数日いただけでヒトん家こんなに乱しやがって、バカヤロウが。






多分、心のどこかで安心してたんだ。



親が戻って来ないような家なら、多分、まだこの状態が続くもんだろうって。





でも―――





アイツが帰ると分かっても多分、




俺は何もしなかった・・・・