月島がアタシの視線を辿って、アタシが見てるモノがなんなのか察したようだ。
「コレ今日、食いかけで昼に委員会で呼び出されて、食べる暇なくなったんだよな・・・」
「食べ物を粗末にすると馬に蹴られて念仏を唱えられるわよ。」
月島が非常に哀れっぽい視線を向けてきたけど、空腹のアタシは自分の支離滅裂なセリフにも気付かなかった。
「・・・こんなんでよけりゃ
言い終わらないうちに鞄に手を突っ込みパンをゲット!!
勿論、応える間もなくかぶりついた。
餓鬼のような有様に月島が顔を引きつらせる。
「・・・マジで相当腹減ってんだな・・・」
なによ。
だから最初っからそういってるじゃない。
・・・や、最初からは言ってナイけど。


