キスに溺れて、熱に浮かされたみたいにボンヤリなった頃―――
「オヤスミ」
ぽんぽんと子供にするみたいに頭を撫でられて、
寝る体勢を整える背中が視界に入ってきて、
ようやくキスが終わった事に気付いた。
向けられた背中をぼーっと見詰めていると
胸がきゅーっとして・・・
痛いんだけど、ほわほわする。
心地よくてこのまま寝ちゃいたいような、
寝るのがもったいないような、そんなカンジ。
手を伸ばせば届く距離がもどかしくて
「ねぇ・・・・手繋いで」
「やだね。俺、コッチ向かなきゃ寝れねぇヒトだし。」
やっぱ唯也は唯也だ。
らしくもなく甘えてみたけど、呆気なく拒否られた。
―――ねぇ、唯也
私はあんたが周りに張っている『線』の内側にいるの?
外側にいるの?
キスしたら、
アンタの周りにある線の内側に入れたかな・・・?


