まりママがからかうのは塵ほどもアタシと唯也がどうこうなるなんて思ってないからだよね。




唯也だって・・・


布団の中でぎゅっと口を引き結ぶ。






・・・さっきキスしようとしたくせに。



単にからかったダケで、本気でするつもりはなかったの?


それとも、アタシが男慣れしてるから、本当にキスぐらい大したことじゃないって軽い気持ちでスルつもりだったの?





どっちにしろ冗談だったんだよね。





分かってて、アタシはなんで大人しくされるがままだったんだろ。




















「おい、起きてっか。」



不意に話しかけられてドキッと胸が跳ねた。