ドラマをつけながら爪のお手入れ・・・
してたんだけど直ぐに飽きた。
なんかつまんないなぁ。
いつもならなんか言うと間髪入れずに唯也が返事してくれる。
九割方、嫌味だけど。
今日はまりママも遅いのかなぁ・・・
そんなことを思いながらソファーでウダウダして十一時過ぎ
玄関の開く音がしてアタシは飛び起きて玄関に向かった。
「おかえ・・・げぇ」
「げぇじゃなく、タオル持って来てくれ。・・・チクショウ、途中で降られた。」
帰り道で雨に降られたらしく、唯也はずぶ濡れ。
慌ててバスルームへ行ってタオルを持ってくる。
「ちょっとー。濡らした床は自分で拭きなさいよー?」
「言われるまでもなくいつも俺がしてんじゃねぇか。」
「可愛くないわね。拭いといてくださいって下手にお願いするなら拭いといてやるのにっ。」
「あーはいはい。オネガイイタシマス。」
「偉そうでムカツクんだけど・・・まーいいわ。優しいアタシが拭いといてあげるから、アンタはさっさとオフロに入ってきなさいよ。」
バスルームの扉を開け放ったトコロで唯也が立ち止まり、振り返った。
・・・何よ?