月島は教室にいたアタシに一瞬怪訝な表情を浮かべたけど、何事もなかったかのように自分の席に向かった。
その姿をアタシはじっと見詰めた。
・・・コイツに金を借りよう・・・
人に物を頼むのって大っきらいだけど
もう背に腹は替えられない。
ってか、お腹に背中がくっつくっつーの!!!
覚悟を決めて、鞄に忘れものを入れている月島の元へ近づいた。
月島が怪訝な顔を向ける。
「ねぇ。悪いんだけど、金貸してくんない。」
「・・・・」
「・・・・」
一瞬の沈黙。
「・・・あ?ナニ、この状況。俺今カツアゲされてんの?」
なんですと!?


