ふわっと空良が欠伸するのを見て、時計に目をやった。
もう九時過ぎだ。
「空良。一人で寝てられっか?俺は今からコイツ送ってくるから・・・」
そう言った途端、空良の目がぱちっと開いた。
「えぇ~っ。あや帰っちゃうのぉ?一緒に寝てぇー!」
そりゃダメだろ!
ダメつーか、
マズイっつーか・・・。
「我儘言うな!ホラ、綾乃。送ってくから荷物をさっさとまとめ―――
「いいでしょ、あやぁ~。泊ってってー
二人に詰め寄られて、綾乃がはっとしたように顔を上げた。
「・・・ひょっとして、今、寝てマシタカ?」
「お、お腹が満たされて・・・・って!!寝てないし!!全然?」
絶対寝てただろ。


