さっきは、親が出てったとか、サミシーことケロッと言いやがるし
思わず頭を撫でていた。
ほっとけない・・・・とか、
どーかしちゃったんじゃねーか、俺。
「あや~、ご本読んでぇ~。」
空良のヤツ、綾乃を気に入ったようでべったりだ。
本を綾乃に渡して、綾乃の膝に座ったのを見て、無意識に眉間が寄った。
「空良。本は後にして、風呂入れよな。」
空良は不貞腐れたように口を尖らせたものの、すぐさま明るい顔で綾乃を覗きこんだ。
「じゃー、あや一緒に入るーっ♪」
オイ、こら、ガキ。
「却下。一人で入って来い。」
「一人、やだぁ。ねー、あやいいでしょお?」
「えぇー?・・・・まーいいけど。」
おい!