「あや、ボクもおこずかい貸してあげるからねっ。」 隣で弾けた声に、手がゆっくり戻ってく。 それに気を取られながらも、身を乗り出した空良に応える。 「あ、あー、うん。ありがと。アンタ等も生活あるんだろーし、数日ご飯が食べられるくらい貸してくれるとウレシイな・・・て。」 ナニ動揺してんだ、アタシ・・・。 唯也がらしくないことするからだ。 バカ唯也。