「あー、別にウチじゃよくあるコトだし?ほとぼり冷めると直ぐ帰ってくるの!いつもはお金置いてってくれるんだけど、今回はうっかり忘れてっちゃって――― ぽん 向かいから伸びてきた手がアタシの頭に置かれた。 そこから見える唯也の顔がスゴク優しくて 途端に胸が騒ぎだす。 まるで空良にするみたいに優しく頭を撫でる手に 顔がゆっくり熱を帯びていく。