アタシは空良と手を繋いで、月島は一人で数メートル先をてくてく歩いて行く。
ん~
しかし、お腹空いたなぁ・・・
ご飯なにかなぁ~。
「ねぇ月島ぁ。」
そう呼び掛けると、二人が揃って「なに?」と言うように顔を向けた。
「ああ、そっか。月島じゃややこしいんだ・・・」
「おねえさんのお名前は?」
空良に聞かれて「あやの。」と応える。
「じゃあ、あや~♪」
「呼び捨て!?・・・ん、まー、イイケド。
じゃ、唯也。」
「・・・なんでいきなり呼び捨てだ。馴れ馴れしいヤツ・・・」
「ご飯なにー?」
「馴れ馴れしい上に図々しい・・・・・」
唯也はぼそっと呟いてさっさと行ってしまう。
むきぃーっ。
アタシが図々しいヤツならアンタは嫌なヤツだってーの!!