私はというと、物事の進む速さについていけなくて、ただポカーンと口を開けていた。 そして 「はじめまして、杏ちゃん」 パパが連れてきた美紀さんは、この世の美貌とは思えないほどに綺麗で 相手がパパなんかでいいの…?と、言いたくなる。 美紀さんは、クスっと笑ったと思うと ぎゅっ!! と私に抱きついた。 「!?」 「んもう!!可愛すぎよ杏ちゃん!!」 美紀さんの抱きしめる手は、さらに強くなり… く、くるしい 自分の血の気が引いていくのが分かった。