「――――でもね?」
そう言って、私の耳元に近付くキミの顔。
キミの息が私の耳にかかるくらいの近距離。
「いつもの俺も、今の俺も…どっちもほんとの俺だから。……そのうち君のこと食べるから、覚悟しててね?」
「―――!」
離れ際、キミは私の耳元にフッと息をかける。
「ひゃっ!?」
予想外のできごとに、変な声が出てしまう。
「かわいい」
そう言って、メガネをはずしたキミは、いつものかわいいキミじゃなくて…
普通の男
でした。
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