「あぁーっ!?」 その直後に、俺の耳元で響いた、歌誌葉の叫び声。 「き…きき…祈衣華ぁっ!?」 祈衣華はただ、にこにこしながら 「歌誌葉ちゃん、私のテントに遊びに来て下さい!」 と言って、歌誌葉の手を握って目が笑ってない笑顔で、俺のテントを出て行った。 「………俺…今…?どうなった?」 今一つ状況を飲み込み切れていない俺を残して。