「え?何で?」


 目を丸くする俺を軽く笑うと、嬉しそうな顔をして答える。


「今は、恐らく神様は違う雲を見ておる。」

「舞花の勘はめっちゃ当たるんよ。アタシでも分からへんねんけど。百発百中や!」


───勘………いやそれ普通に凄くない!?


「まぁ取り敢えず、あれは演技じゃ。」

「舞花は演技も上手いからなぁ。アタシも練習しようかなぁ。」


 そう言いながらコロコロ笑う歌誌葉は本当に可愛くて。


「……歌誌葉…。」

「歌誌葉ぁ…。」


 俺の後ろから、汰輔と佐吉の熱烈な視線を感じた。