「そういえば…
今日まだあいつ来てねぇの??」




俺の病室に来てからしばらくして…


兄貴はそう切りだした。



俺は大体、夕食までの暇な時間を兄貴と一緒に過ごしていた。


4ヶ月前からは【あいつ】と呼ばれている奴も一緒に



だけど今日はまだあいつの姿がない。





『うん。でも多分もうすぐ…』





バタバタ-





兄貴と俺が【あいつ】の話題を出した時

聞き慣れた騒がしい足音が聞こえてきた。




来たのはおそらくあいつ-




ガラガラ-


「空ー!!今日も会いにきたよ」



勢いよくドアを開けて


1人の少女が病室に入ってきた



宮本 鈴


これが【あいつ】の本名

俺とタメの16歳で、病院の近くにある高校に通ってる。