「しばらく見舞い来れなくてごめんな」

『平気。テスト期間だったんだし仕方ないっしょ』

「まぁそうだけどさ…」




久々に顔を合わせた兄貴は


しばらく見舞いに来られなかったことを


思いのほか気にしているみたいだった。




そんなこと気にする必要なんてないのに…




むしろ申し訳ないのは俺の方だ



ほぼ毎日見舞いに来てもらって


兄貴の自由な時間を奪って…



俺が健康だったら、こんなにも兄貴に迷惑をかけずに済んだのに



そんな思いが



兄貴の顔を見る度に


心の中で繰り返し繰り返し呟かれる