君が見上げたあの空は

屋上の中央辺りには、やはりと言うべきか、蒼意が寝ていた。



「空知くん。おはよ」



蒼意は目線だけ寄越して、口の端を上げた。



「今日は、のっぺさんだけじゃないんだ」



一騎は眉間に皺を寄せた。



「のっぺさん、とは、歩美お嬢様のことか、空知くんとやら」



蒼意はふにゃりと笑った。



「こいつぁ、また、いかにもな人だなぁ」

「応えろ」

「考えてから訊いたら?」

「貴様…」



一騎が声と目付きを変えると、蒼意は寝たまま、肩を竦めた。



「おぉ、恐い・恐い」