君が見上げたあの空は

小春は、歩美を盾にする様に、一騎の反対側を歩いた。

三人の間に、会話は無かった。



「そういえば、歩美。最近、なんか、早く来てるらしいじゃん?」



小春がそう言ったのは、明凪学園の校門を潜ってからだった。



「空知くんと、ちょっとね」



小春は大きな瞳を輝かせた。



「なになにっ、やっぱり、そういうの?」

「ちょっと話してるだけよ」

「またまたぁ。素直になってくれれば、私は応援するよ?」

「だから、違うって」



そう言って、二人はやっと笑みを取り戻した。