私は2つの監視カメラと懐中電灯を持って旦那さんの机があるところに出発した。
「旦那さんの机があるのは4階だよね」
私は階段を忍者のように素早く駆け上がった。気づいたときにはもう4階だった。
以外と運動神経だけはいいのよね〜、私。
とかかれた部屋があり、
「ここが旦那さんのオフィスね」
静かにドアを開けて潜入した。部屋は思ったよりも広かった。
部長さんだって依頼者の 絵美さんが言ってたな。
「よし、カメラつけよっと」
机の近くと、天井にカメラをつけた。
「これで任務完了!」
何事もなく任務が終了すると思ったそのとき・・・
カチッ
電気がついた!
「たしかこの部屋から物音が聞こえたんです。」
「ホントか?」
部屋に入って来たのは、警備員さん二人だった。
「ど、どうしよ・・・。」
このとき結は、しゃがんでいてまだ警備員には気づかれていなかった。
「誰もいねぇよ。空耳じゃないのか?」
「いや、たしかに聞こえたんですよ!ちょっと、探してきます。」
警備員の一人が部屋を捜索しだした。結にだんだん足音が近づいてきた。
「まずいよ〜。見つかっちゃう。ダッシュで逃げる?ダメダメ、いくら運動神経のいい私でも、男の人二人には追いつかれちゃうかも・・・」
「いないなー。隠れてるんなら出てこーい。」
結が考えてる間にも警備員さんはどんどん近づいて来ていた。
「ホントにヤバい!こうなったら隠れるしかない!」
結は机の下に隠れた。
「誰かいたのか?」
「いません。おっかしいな、確かに物音が聞こえたのに」
「やっぱ、おまえの空耳だよ。はやく、戻ろうぜ」
「は、はい。空耳だったのか・・・」
警備員二人はオフィスを出て行った。

