ピンポーン
「はーい」
ガチャ
うわっ!綺麗な人~。どっかのお嬢様みたい。
こんな綺麗な人が奥さんなのに浮気なんてするのかな?
「昨日お電話頂いた木下探偵事務所です。」
「お待ちしてました。どうぞ、入ってください。」
太一はこういう綺麗な人がタイプなのかな・・・って、私なに考えてんの!?太一のタイプなんてどうでもいいよ!
それより初仕事に集中、集中。
「依頼について詳しく教えて下さい。」
「はい。私と旦那は五年前に結婚しました。会社で出会ったんです。私が旦那の浮気に気がついたのは、一年ほど前です。でも旦那は家ために働いてくれていて疲れているからたまには息抜きも必要なんだ、そう思って我慢してました。でも、私ももう限界です!探偵さん、旦那の浮気の証拠を見つけて下さい。」
恵理さんすごいな~。一年も我慢してたなんて。
私なんて浮気してるのをちょっとでも知ったら、ひっぱたいてすぐ離婚しちゃうかも。
よっぽど旦那さんを愛してたんだろうな。
「わかりました。証拠を必ず見つけます。」
「本当ですか!ありがとうございます。」
「いえ、それでは何かあったらまたご連絡いたします。」
「よろしくお願いします。」
話を終えた私と太一は、事務所へ帰った。太一とは一言も話さなかった。これからこいつとうまく探偵やってけるのかな?