「ごめん…


もう帰るか」



困って泣き出しそうは名花をみて、
我に返った俺が言った。




帰り道、ずっと沈黙。

でも、
気まずいなんて思わなかった。


なんでだろう

名花といれば、
安心するんだ…



「ここ、曲がるから…
じゃーね」


「送………


………っ」



送るよ、

って言おうとしたけど、


名花が逃げるように帰ってくから
言えなかった。




完全に避けられてんな…



はあ……