…っ、あれ?









い、痛くない?








『なんで…』









目を開くと










優しく微笑む











愛しのあなたが。








『あぁ!!!!ごめ、ごめんなさい!!!!』








「大丈夫だよ。今日の朝も会ったよね?」








『は、はい!(覚えててくれたんだ!)』






「あの、よかったら名前教えてくれない?」








      え?






ヨカッタラナマエオシエテクレナイ?








神様、わたくしは生まれて初めてあなたさまに感謝いたします…!







「…やっぱりだめ、かな?」








『いや!あの黒ヶ崎桃彩です!』







「桃彩ちゃん。俺、宮藤稜真(みやふじ・りょうま)、よろしくね。」







これは…夢ですか?幻覚ですか?








私は、こんな幸せを手にしてしまってよいのでしょうか?







あの人に…名前聞かれるなんて!!!






「桃彩ちゃんて、1年生?」






『ハイ。宮藤くんは…』







「あ、俺2年。」






『せ、先輩!?』







「あ、いいよ敬語とか使わなくて。俺、堅苦しいの苦手なんだ」







『ハイ、分かりまし…いや、分かった!』







「ははは、面白いね、桃彩ちゃん。可愛い。」










…はい?








今なんて?