他の男の子にだけ人気があったって






ダメ。なんだもん…。






「いっそのこと告っちゃえば？今すぐにでもさ。ほら、いつもみたいにぴゅんって飛べば。」






ちょっと待って。







なんで、光流が能力のこと知ってるんだ？










『…ひょっとして、ささささっきの…見てた？』







「見てたんじゃなくて見えたの。入学したての時から桃彩って急にいなくなる時あるでしょ？だから怪しいなって思って」







『くあぁー！！！家族以外には絶対バレなかったのに！！！』






「（どんだけ？）大丈夫だって、誰にも言ってないから」





『ん。ありがとう（言ったら記憶消すことだってできなくもないけど）』





「じゃ、行って来い」








『…まだ、いいや。宮藤くんどんな人だかはっきり分かった訳じゃないし。もうちょっと様子見る』





「そ。じゃ桃彩がそうしたいんならそうすれば？」






『うん』






やっぱり、光流は分かってくれる。あたしのこと。









「でも、宮藤先輩ってかなりモテるらしいよ？告るんなら早くした方がいいからね」





い、今のも聞かなかったことにしよう。
（でもあの笑顔振りまいてればモテない方がおかしいか）