…………


「……ぃ……ぉ…ぃ」


誰かが呼ぶ声が聞こえる。



瞼が重くて開かない。



『…ぅ…んン…』



起きようと努力してみるも…


なかなか上手くいかない。



「新学期から居眠りなんて…」


声が聞こえる。


「なかなか大物だな」


頭に何かが触れる。


何だか撫でられてるみたいで気持ちい。


…………ん?


撫でられてる?



………誰に?


私は勢いよく身体を起こす。


「ぅお?!」


私の前には知らない男の人。