駆け引き



胸に秘めた気持ちをなかなか伝えることはできなくて

でもある日、勇気を出して呼び出した。






放課後の教室。
高校二年の夏だった。


暑い教室に
セミの声と共に夏風が入ってきて、薄黄色のカーテンは爽やかに揺れた。






ひだのスカートを握りしめ、俯きながら

「ずっと・・・ずっと好きでした」

そう伝えた。




あたしはもちろん返事もだけど、小さなあたしの愛の告白が
セミの求愛の声に負けて聞こえて無かったらどうしようと
とてもとっても不安だった。