その大きな箱の中には黒が貴重の洋装があった。


控えめな色である黒のくせに、堂々とした存在感を醸し出していた。





「なんだよ、これ。」



そして隅には隠れるように手紙があった。



「土方さんからだ。」



総司へ、と達筆で書かれた文字が目に入る。


どうせ他愛のないことでもつらつらと書かれているのだろうと思い、何も期待をするわけでもなくその封を切った。