「さ、桜ちゃん…?」




目を大きく開き、明らかに驚いている様子な沖田さん。




「もう少し、君たちの相手をしてあげようと思ってたんだけど、そうはいかなくなったよ。」





静かに私から目を離して沖田さんが言った。


やっぱりこういう時の沖田さんはいつもと違うな、と思う。





「申し訳ないけど、もうこっちからいかせてもらうね。」



そう言って浪士らの方へとのっそりと歩き出す。


向こうも沖田さんの雰囲気が突然変わったことに怯えているようだ。





いつの間にか野次馬たちから「いいぞ、兄ちゃん!いってまえ!」なんて歓声も聞こえてくる。




ほんと、この人たち都合いいなぁ。