一斉に振りかざされた七本の刃のうち六本が野次馬たちのほうへと飛び散った。 当然、私は一本だけを受け止めたわけで。 あとの六本は勝手に、飛び散ったのだ。 え? 「一人に、こんなにも大人数でいたぶって何が楽しいの?」 ああ、この声。 「嫌な趣味してるね。そんなので武士なんて語るなんて、許さないよ。」 そしてその声の主は私が受け止めてる刃も華麗に自らの刀で払ってみせた。