ここまで来て逃げるわけも行かない。 死ぬわけにも、いかないのだ。 スッと鞘から静かに抜く。 ああ、久しぶりのこの感覚。 一人ずつ相手をすれば勝てるかも知れない。 どうにか一人ずつ相手にしないと… そう思ったんだけど、 「おらぁぁぁぁっ!」 私の考えとは真逆で一斉に飛びかかってきた。