「どうしても、行きたいのか?」 「はい」 桜の瞳はブレなかった。 なんの迷いも、ない。 覚悟を決めた目がそこにあった。 総司の、ためー……… 「土…方さ、ん?」 何故か俺は無意識に桜の手首をつかんでいた。 「行くなよ」 口が、 「側にいてくれよ」 心が勝手に、動く。 「俺のとこに…いてくれ、よ」 総司じゃなくて、俺のところに。 側にいてくれよ、桜。 絶対に傷つけないから、 絶対に護ってみせるから。