sun×sun【完】




「どうしても、行きたいのか?」





「はい」



桜の瞳はブレなかった。

なんの迷いも、ない。
覚悟を決めた目がそこにあった。




総司の、ためー………




「土…方さ、ん?」



何故か俺は無意識に桜の手首をつかんでいた。



「行くなよ」




口が、




「側にいてくれよ」




心が勝手に、動く。






「俺のとこに…いてくれ、よ」




総司じゃなくて、俺のところに。










側にいてくれよ、桜。


絶対に傷つけないから、








絶対に護ってみせるから。