土方歳三side
桜のその言葉を聞いた瞬間、俺は何とも言えない無の感情に囚われた。
無?
なんだか少し違う気もする。
衝撃的…
そう、何か石でもぶつけられた感じに少し似ているかもしれない。
どことなく、どこかが痛くて、
その言葉が通ったところから、空っぽになっていく。
とにかく、上手く表現出来ない。
「あ、ああ大阪か。」
なんだかぎこちない反応しか返せない。
どうして大阪なんだ?
何をするために?
そんなの、わかってるけどな。
「なんのためにだ?」
一応、聞いてみる。
俺が思ってる答えが返ってこないことを期待して。

