「で、どうしたんだ?何か俺に用があったんじゃないのか?」 土方さんにそう言われて心臓の鼓動が少し早くなる。 そう黒い感情が動く。 ざわざわ、と罪悪感が。 「土方さん、私…」 私が言おうとしていることは、 こんな大事な時に言うもんじゃない。 こんな忙しい時に言うもんじゃない。 わかってる、けど、決めたんだ。 「土方さん、私を大阪に行かせてください」 そう、決めたんだ。