その日だけで隊士が数多く亡くなった。


大砲の重々しい音はたえず響いていて、
日が落ちてから帰ってきた新撰組はとても疲れていて、ボロボロだった。




何にも最新の外国から輸入した鉄砲で新政府軍は戦うそうだ。




「みんな…わりいな」




しん、と静まったみんなが集まるこの広間で土方さんがそう言った。





「あいつら、やけに射程の広い鉄砲で闘いやがるんだ」



京で絶対的な強さを誇ったあの新撰組が、押されている。


刀での闘いならきっと負けないだろう。




だけどこの戦いでは、
刀での戦いをする以前に敵に近づくこともできないのだ。

近づく前に撃ち殺されてしまうのだ。