それでも、なお、行かないでほしくて、

伏見奉行所にいてほしくて。



でも言えなくて。






ここにいることができないなら、

私も連れて行ってほしい。




だけど、それも言えなくて。






それはもう決まったことだから、
これは私のわがままだから、

とこの考えが私の口を塞ぐのだった。