「えっと…藤田椿です。
少しの間、この屯所に住まわせてもらうことになりました!」






男だらけのむさ苦しいとこなんかに、
可愛いくて華のある女の子が来たもんだから
みんな嬉しそうに歓喜があがる。





可愛い、だの
綺麗、だの各々に湧き上がってくる言葉に椿さんは頬を赤く染めながらも首を振っている。








「私、一応は医学の心得を持っているので…
体調が優れない方がいらっしゃったら気軽に声をかけてください」








これにはもうみんな感動もんらしくて





紅一点、てやつ。




一応は私だって女なんだけど、
むしろ同じ女としてなんだか恥ずかしくなってくる。







こんなとこに綺麗な女性がいて、
辛い時には助けてくれるだなんて

天使や女神としかいいようがない







ずるいな、なんて考えてる私は











酷く醜く思えた。