私は動けずにいた。 「総司さん!!総司さん!!」 ただただ呆然と、 何もできずに、 眺めることしかできなかった 見知らぬ女性が、沖田さんを支えるのを 立って見ていることしかできなかったーー。 私がしようとしたことを、 「総司さん、私です!わかりますか!?」 沖田さんはぼーっとその人を眺めてコクリと頷いた。 「もう大丈夫ですからね!」 その女性は私よりも完璧にそれをやってのけた