「土方さん!」 何が起こったのかわからなかった。 だけど目の前の土方さんの身体がゆっくりと傾いているのがわかった。 「土方さんっ!!!」 とっさにその身体を支える。 「大丈夫だ…」 「嘘…。」 彼はそう言うけど全然大丈夫なんかじゃなかった。 「血が……」 大量にお腹から血がでていて、止まらない。 このままじゃ、だめだ。 私は戦線を離脱するために開けた土地から退き、雑木林の中へと入った。