夢、だってすぐにわかった。
だって平助はもういないから。
総司はもういないから。
近藤さんは、もういないから。
「僕たちもやっと報われた気がするよね。」
「ああ、そうだな。これからは京都を護るためにみんなでがんばろうじゃないか!」
がはは、と笑う。
この笑い声がとても好きで、心地よい。
「ん!?」
突然総司が団子の串を俺の口へと突っ込んできた。
「おい、総司!お前、いきなりいい度胸だな、こら。」
「ははは、土方さんが怒ったー!」
総司はそう言って無邪気に笑ってやがる。
ああ、いい夢だ。
なんて心地の良い夢なんだ。
このまま、目覚めなければいいのに。

