「おい」 いきなりの音に私の肩は一度大きく上がった。 カチリという何か聞いたこともないような音が後ろで鳴る。 そっと振り向いたその先には。 「そこで何をしている?」 こちらに銃先を向けた洋装の男が二人いた。 「お前、政府軍の者か?」 とてつもない緊張型私の中を駆け巡った。 殺される。 早く違うって言わなきゃ。 「…っあ…」 久々の恐怖心のせいか、うまく声が出せなかった。 私は慌ててフルフルと首を降った。 「怪しいな。ついて来い。」 男の一人がこちらに来て私の腕を縛った。