私達がふてくされているといくつかの足音が聞こえてきた。そして音楽室のドアが開き、声がした。私達はそっちの方を見た。


「やっほ☆」


2人の顔が明るくなる。

「「舞花!」」


舞花に駆け寄り抱きついた。


「どぉも☆」


2人の顔が明るくなる。

「「優希!」」


優希に駆け寄り肩を抱く。


「「どこ行ってたの?」」
「「どこ行ってたんだよ。」」

一斉に2人に問う。


「ちょっとね。」

舞花は遠慮がちな笑みを浮かべみんなを見渡す。

「みんな!…話があるんだ。座ってくれる?」


優希がいきなり声をかけた。ここにいた全員が優希の声に反応し顔を向ける。


「何?優希…改まってさ〜」


異変を感じた密暉が優希に声をかける。


「いいから。」


そこに諭すように優希が言う。私達は仕方なく言われるとおりに椅子に座る。