「あのさ、一回戻ってお別れ言えるようにしてもらわない?会えなくなるんだしさ言っても大丈夫だろうし。じゃないと気が済まないと思うの。」


天井に近いところにいた一人がこの状況を見かねて提案する。


「上手くいけばの話だよね。ダメだって言われたらそこで終わりだよ?」

上手くいくはずがないと考えていた優希だが舞花と同じことを考えていた。いつも連んでいたみんなと急に離れることになり何も言わないで離れていく。普通じゃありえない。


「粘ろうよ。それも人間界で学んだことだよ。あっちじゃそんなのなかったけどさ、こっちきていろいろいっぱい学んだじゃん。活かそうよ。いいって言うまで粘ろっ!うち、このままじゃヤダ!」


優希には舞花の熱い熱意が伝わって自分でさえそうできると感じていた。

「わかった。俺も粘る。俺もあいつ等にもう一度会って話したい。」



2人は天へと昇っていった────────