音楽室に何かに吸い寄せられるようにして4人が集まってきた。

「ねぇ、鐘みたいな音しなかった?」

私は話始めた。海斗は頷いて答える。

「あぁ。俺も聞こえた。そんでいつの間にかなぜか伊織さんと一緒に同じ方向に走ってた。」


息を切らしながら密暉が言った。

「でもさ何もなくね?」

同じく息を切らした未玖が言った。

「確かに。何だったんだろ。」


そして一人が口を開いた。


「舞花と優希くんいなくない?」

私は辺りを見回しながらあちこち探していた。

「確かに…俺たちがここにきたのにあの2人がいないっておかしくないか?」


4人ともが散らばって探し始める。







その鐘の音は2人に深く関係した人にしか聞こえない秘密の音で、それは2人が天に還ることを意味していた。