Oursecret

するとクローンを包むものがあった。クローンはその呪文で動きを封じらた。必死に抵抗しようとしていたが1㍉も動かなかった。私はその隙に腕を抜け海斗の元へと走り背中へ隠れた。


「いつの間にそんな力が…」


「あんた…俺をそんな風に…思ってっ…たんだな。逃げて…正解だったな。つーか…もう俺に用は…ないんじゃ…っっないか?俺はあんたの…本性を知った。…ただの使えるロボット…だって?そのロボットが…今は…っっこうさ。俺の全てを…知らないだろ?ははっっこの力の事をさ…」


海斗はボソボソとまた呪文を唱え始めた。すると海斗の手から光がでて、それを自分の足へと当てていた。すると足の傷がなくなっていく。私はそれを珍しいものをみるように見ていた。

「伊織さん心配させてごめん。もう大丈夫だから…さて…決着つけようか。」


(決着…それって義親を殺すの?どっかに閉じこめるとか?どっちにしろ…このままじゃ…)

私の心は耐えきれなかった。

「か…海斗くん…決着って…」


「ん?始末するんだよ。悪には制裁を…ってね。」


(やっぱり…殺す気なんだ…でも、義親を殺すって…それに海斗のあの表情…まるで獲物を狙う肉食獣のような目つきをしてる。ダメだよ…殺しちゃ…海斗くんが海斗くんじゃなくなる…)


「海斗くん…止めよう。これじゃだめだよ…」


「何が?こいつは悪の根源だぞ?伊織さんもこれ以上死んでいく人見たくないだろ?」


不気味な笑みを浮かべこっちを見てきた。それに応え私は頷いた。でもこのままじゃダメ…

「そうだけどたとえ悪でも海斗くんの育て親に変わりない。あの人だって海斗くんを捨てた訳じゃないと思う!そうでしょ?クローンさん!」


クローンは俯いた。唇をかみしめ、戸惑いをみせた。


「はっそんなわけがない。俺をロボットだって、使えるロボットだって言ったろ?」


凄い剣幕と迫力で訴える海斗に私は折れそうになった。でも…


)パシンッ


「「?!」」