「おい!離せ!」


海斗は私を纏わりつく人達から引き離し私の手を掴んで走っていく。

「お、おい!待ちやがれ!」

3人は懲りずに追いかけてくる。私は海斗に必死についていった。


「「はぁっはぁっはぁっ…」」


既に私たちは息を切らしていた。


「ここに隠れてれば、大丈夫かな。」


ふぅ、と深呼吸をして息を落ち着かせようとする。そのときいきなり声がした。


「あいつらどこ行ったんだ!」「てか何気女連れてるのに逃げるの早いっつの。」「上玉だと思ったんだけどなぁ。まぁいっか女ならいくらでもいるよな。おい、行こうぜ。」


口々に話し、どこかへいった。その間私達は息をのんでいた。声をあげそうになった私の口を海斗が塞ぐ格好で神社の床下に隠れていた。3人がいなくなると私達は学校へと向かっていった。