ぱっちり。
彼と目があってしまった。
「んだよ、てめー。こっち見んじゃねえよブス!」
彼は笑いながらそう言った。
…はっきりいって私はブスではない。
平均よりは大分可愛い方だ、と思う。
目立ちたくないから眼鏡をかけて、できるだけ髪で顔を隠して顔があまり見えないようにしたり…
化粧もしないし、髪を染めたりなんかしない。
いや、髪は染めても意味がない。
私の時は止まったまま。
どんなに怪我をしても
髪を切っても
次の日にはいつも変わらない自分がいる。
「てかあいつの名前知ってる?トメだぜ、トメ!!」
