「…。」

彼は無言で…それでも少し焦っているような、驚いているような表情でこちらをみている。



彼の右手は私の喉元を切る様子はない。




「出来ないの?ははっ!!笑わせるわね!!死ねとか死んでとか言ってるくせに!!それぐらい出来るんでしょう?」


「それに私を殺せたらきっとみんな喜ぶわ!!ねぇ、早く殺しなさいよ!!」







…カシャン

彼の手からカッターが落ちた。

刃が地面に突き刺さっている。


そして


「っ!!!!」


思いっきり顔面を殴られた。