私たちはドアに耳を引っ付け保健の先生 の声に耳を澄ましている。 「山田大きいね。」などと話しながら。 でも私たちの目当てはそいつじゃない。 「佐東君・・・148.5cm。」 「ぎゃはははっ。」 いっせいに笑いが起こる。 そう。私たちの目当ては・・・ 佐東 仁志。私の幼稚園のときからの 幼馴染。学年で一番背が低い。 ・・・昔は大きかったのになあ。