ここから見ていた風景




「やめてっ」
「「えっ?」」

二人の動きが止まった

「今日は大智私と帰るから…やめて下さい」
「あっそう…じゃあ帰る」
「……」

雪美ちゃん怖い

「あっ大智、明日は一緒に帰ろうね?」
「明日は塾だから無理」
「えぇっじゃ「帰ろう芽衣」
「あっうん」

私はいそいだカバンを持って教室から出る
すると大智が私の手をとった

「走るぞ」
「うんっ」



夕日の差し込んだ廊下を
二人手をつないで走った

本当はもっとゆっくり歩きたかった
でも歩いてたら手なんか繋げなかった

下校時間が迫る
私は息を切らしながら大智に
必死に付いていく