ここから見ていた風景





「ちゃんと芽衣に謝れよ」

大智は低い声ですごく怖かった
けれど雪美ちゃんは

「何よ!ちゃんと謝ったじゃんか」
「そうやって言うんだったら芽衣を心配しろ!」
「なんで?大智のコトはどうでもいいの?」
「そうだよっ俺なんか多少濡れてもいいんだよ
 芽衣はずぶ濡れなんだからタオル持ってこい!」

そう言うと雪美ちゃんは
すねながらタオルを取りに行った
そして私を睨みつけながらタオルを渡した

「…どうやって取り入ったか知らないけど…
 大智は私のモノなの…あんたには渡さない」
「…ありがとね雪美ちゃん!」

それから私は貰ったタオルをつわず
大智のところに持っていく

「大智使って!」
「いいから先に使え」
「でも…こんなの大したこと…」
「…ーっ馬鹿!」

私に向かってつぶやいた